もともと英語・国語・日本史の偏差値は40台で、特に英語につまづいていた仁村さん。
武田塾で長文の読み方を工夫した勉強法を行い、国語や日本史も読解力を向上させました。
その結果1年で10以上偏差値を上げ、見事に関西学院大学への合格を果たしました!
関西学院大学
関関同立の1つである関西学院大学は、主に兵庫県を拠点とした私立大学です。景観地区にも指定された、西宮上ヶ原キャンパスの美しい庭や校舎が有名です。
昨年発表された、日本初の「AI活用人材育成プログラム」は全学部対象の授業で、近年話題に上がるAIを「使いこなす」ための育成に力を入れていたりと、IT化が進む社会にいち早く対応している大学でもあります。
大学の偏差値は57〜76で、今回進学する教育学部の偏差値は62〜70と、かなりハイレベルであることがうかがえます。
今回は、そんな関西学院大学に合格した仁村さんの合格カレンダーです。
武田塾に入り、まずは英語の単語・文法を特訓
仁村さんが武田塾に入ったのは高校3年生の春休み中である3月からでした。
当時の成績は偏差値が48でしたが、関西学院大学は偏差値60程度は必要であるため1年で10以上偏差値を伸ばして合格を果たした事になります!
また、英語・国語・日本史の偏差値はそれぞれ英語:42、国語:49、日本史:49でどれも40台でした。
入塾当初の偏差値 | |||
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科目名 | 偏差値 | ||
英語 | 42 | ||
国語 | 49 | ||
数学 | 49 |
特に英語が苦手で、自分のなかでは英語が1番得意だと思っていましたが、模試になるとつまずいてしまうことが多かったそうです。
武田塾に入塾後、最初に取り組んだことは、英単語は『英単語ターゲット1900』、英文法は『スクランブル英文法・語法』のテキストでした。その後も単語とイディオムは受験時期の最後まで、文法は5月ごろまで継続して学習したそうです。そして6月からは英文解釈に着手し、『肘井学の読解のための英文法』、その後『入門英文法解釈の技術70』の参考書を解いていきました。
長文は流し読みで内容を把握し、文章の理解力を上げた
長文に取り組み始めたのは7月頃でした。最初は読めると自信を持って始めたものの、いざ読んでみるとうまくいきませんでした。そこで、仁村さんは長文を読めるようにするために、ある工夫をします。そもそも長文が読めなかった原因は、「長文を読むことに集中しすぎて、内容が理解できていなかった」というもの。つまり和訳しようと意識しすぎるあまり、内容が頭に入らない状態でした。
そこで、まずは長文に慣れるために音読やシャドーイングに取り組みました。音読をして頭の中で訳しながら読み進めるという方法を試した結果、その時は頭に入るものの、いざ問題を解こうとするとうまくいかず。結局苦戦することになりました。文章の内容を理解するために仁村さんは、「流し読みをして全体の内容をある程度把握してから、問題を解くときに解答の根拠に印をつける」という工夫を行いました。この工夫が効果的で、文章の内容を理解することができるようになったそうです。
目の前の単語や文法を訳そうとするのではなく、まずは流し読みくらいの気持ちで軽く読むように意識したことがカギとなり、その結果、解答の根拠を明確にすることで「文章の内容を理解する力」と「問題を正解する方法」を身に付けることができました。長文はなんとなく読んでなんとなく解答する、というやり方をする生徒さんが多いですが、まずはその方法から脱却することが重要なポイントです。
また、夏休みからは関西学院大学の過去問に取り組み始めました。最初は全く分からなかったものの、過去問演習に移った際に何回も解いて傾向を掴めるようになり、点数をどんどん上げていきました。過去問も、繰り返し解くことが重要です!
苦手な現代文は「学ぼう」という意識で解いていく
現代文はもともと苦手で、読解には苦労。その際、校舎長から「読むことに集中しすぎているから、文章と距離を取って、問題を解くというよりも学ぼうという意識で解くといい」というアドバイスをもらい、それを実行して解くようにしました。「学ぼうという意識」とは、正解しようと強く意識するとミスをしやすくなってしまうので、英語の長文のように気持ちをリラックスさせて、文章を理解するようにして解いていく、というものでした。他にも、「問題を解くときは解答の根拠を探して、人に説明できるように意識する」という点にも気を付けていました。
現代文も、英語の長文と同じように「根拠」が大事で、それを説明できることが重要です。
解答の根拠を探せなかったところは塾で先生に聞いて教えてもらったり、過去問を一緒に解いて答えの根拠を見つけていました。最初は先生のチェックがあるのでちゃんと根拠探しをしようと思っていましたが、自分でできるようになってからは楽しくなり、根拠探しが大事という実感が湧きました。
日本史はテキストを用いて理解・整理
日本史は、最初のころは時代の流れが分かっていなかったので、まずは『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を読んで成績を上げました。覚える教材として『スピードマスター 日本史問題集』にも取り組みました。それを始めたのは6月で、1周やり終えた時には覚えたと思っていましたが、全範囲テストをしたら結果はボロボロ。その後12月あたりまで取り組み続けました。
過去問は最初解いた際には全く点が取れず。関西学院大学は正誤問題が多いので、『石川晶康 日本史B講義の実況中継』で流れ・出来事を把握しました。暗記で対策をするものと思いがちな日本史ですが、大学の試験では日本史をしっかり理解しているかを問う問題が多いのが特徴です。そのため、『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』や『石川晶康 日本史B講義の実況中継』などのテキストで歴史を整理することが大事です。
このように工夫した方法で猛勉強し、見事関西学院大学に合格することができました!
効果的な学習方法で偏差値を10以上アップさせ、関西学院大学合格!|まとめ
合格できた要因は、校舎長の存在が大きかったそうです。校舎長はフレンドリーで、勉強以外の学校生活の話や、成績が下がって落ち込んでしまった時も合間で相談に乗ってもらい、塾に行くことが楽しいと感じていました。
効果的な学習方法での猛勉強と、校舎長や講師のサポートにより、果たした合格でした!